キックボクシングは、空手とムエタイの要素を組み合わせた格闘技です。1966年に日本で誕生し、その後世界中に広まっていきました。
キックボクシングの誕生
キックボクシングの誕生には、2人の人物が大きく貢献しました。1人は、ボクシングのプロモーターとして活躍していた野口修氏です。野口氏は、当時、最強と言われたタイの国技ムエタイに勝つために、空手とボクシングの要素を組み合わせた新しい格闘技を創造しようと考えました。
もう1人は、空手家であり、ムエタイ研究家でもある山田辰雄氏です。山田氏は、ムエタイの研究を通じて、空手の打撃技にムエタイの蹴り技を加えることで、より強力な格闘技ができると考えていました。
野口氏と山田氏は、1959年にタイでムエタイの試合を観戦し、その迫力に圧倒されます。そして、1966年に日本キックボクシング協会を設立し、キックボクシングの興行を開始しました。
キックボクシングの普及
キックボクシングは、その華麗な技と迫力ある試合展開で人気を博し、日本国内で急速に普及していきました。1970年代には、キックボクサーの沢村忠氏が「キックの鬼」と呼ばれて大活躍し、キックボクシングの人気はさらに高まりました。
また、1980年代には、K-1が開催されるようになります。K-1は、世界最強のストライカーを決めるトーナメント大会で、アンディ・フグ、レミー・ボンヤスキー、ピーター・アーツなどのスター選手が登場し、キックボクシングの国際的な人気を拡大しました。
キックボクシングの現在
現在、キックボクシングは、日本だけでなく、世界中で人気のある格闘技となっています。世界には、さまざまなキックボクシングの団体があり、各団体ごとに独自のルールやレギュレーションがあります。
日本では、日本キックボクシング協会、全日本キックボクシング連盟、RISE、K-1など、さまざまな団体がキックボクシングの興行を行っています。また、キックボクシングは、総合格闘技の試合でも取り入れられるようになり、その人気はさらに高まっています。
キックボクシングは、空手やムエタイの要素を組み合わせた、華麗さと迫力を兼ね備えた格闘技です!